「上級ウェブ解析士は取得する意味がないって本当?」
読者の皆さんの中には、上級ウェブ解析士の資格取得について、必要性に疑問を感じる人もいるでしょう。
本記事では、上級ウェブ解析士のメリット・デメリットや、試験の難易度や内容、勉強時間などを、上級ウェブ解析士の資格保有者である筆者が解説します。
【本記事の結論】
上級ウェブ解析士は、実践的なスキルを学びたい人、キャリアアップを目指す人、ウェブ解析士からレベルアップしたい人におすすめできる資格です。
本記事をご覧いただくことで、上級ウェブ解析士の資格取得をするべきか判断できるようになり、キャリアアップやキャリアチェンジの参考になるでしょう。

福本 拓己
上級ウェブ解析士
上級ウェブ解析士とは?

上級ウェブ解析士は、アクセス解析や指標の読み取り、改善提案スキルを習得できる非常に実践的で、一般社団法人 ウェブ解析士協会が運営するウェブ解析士の上位資格です。
ウェブ解析士協会の公式サイトでは、下記の内容で説明されています。
上級ウェブ解析士は、ウェブ解析やデジタルマーケティングの応用知識を習得し、データを正確に把握して、企業の経営課題にまで踏み込んだKPIの設計から、デジタルマーケティング施策の立案と運用管理ができる「実務家」です。
引用元:上級ウェブ解析士とは|一般社団法人ウェブ解析士協会
- ウェブ解析士との違い
- ウェブ解析士マスターと年収
- 申し込みする際の注意点
ここからは上記3点について解説します。
ウェブ解析士との違い
ウェブ解析士は、一般社団法人 ウェブ解析士協会が運営する民間資格で、ウェブサイトを改善する基礎的な知識を学べます。
ウェブ解析士との違い | ||
---|---|---|
項目 | ウェブ解析士 | 上級ウェブ解析士 |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
難易度 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
学習スタイル | インプット | アウトプット |
受験資格 | なし | ウェブ解析士資格保有者 |
資格保有者 | 11,105 人 | 2,830 人 |
ウェブ解析士は、公式テキストやウェブ解析士認定講座で、インプットの学習に取り組んだ後、ウェブ解析士認定試験に合格すると資格取得できるので、ウェブの未経験者や会社でウェブ担当に異動した人が学ぶ資格としておすすめです。
上級ウェブ解析士の受験資格として、ウェブ解析士の資格取得が必要なので、未取得の人はウェブ解析士の学習から始めましょう。
ウェブ解析士について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。

ウェブ解析士マスターと年収
ウェブ解析士マスターは、上級ウェブ解析士の上位資格で、ウェブ解析士の資格保有者全体の10%未満の人しか取得していない難関な資格です。
ウェブ解析士マスター | |
---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
難易度 | ★★★★★ |
学習スタイル | アウトプット |
受験資格 | 上級ウェブ解析士資格保有者 |
資格保有者 | 112 人 |
筆者は、ウェブ解析士マスターの資格取得を積極的には、おすすめしません。
なぜなら、資格取得の難易度が高く、時間もかかるためです。
ウェブ解析士マスターについてGoogleで検索すると「ウェブ解析士マスター 年収」が検索候補に出てくるので、ウェブ解析士マスターを取得さえすれば、高収入が得られると考える人もいるでしょう。
しかし、求人サイトindeedで「ウェブ解析士マスター」で検索しても18件のヒットしかなく、歓迎要件での記載は2社のみでした。
高年収を得ることを目的に、上級ウェブ解析士やウェブ解析士マスターを取得すると、期待通りにいかず失敗する可能性が高いので、注意しましょう。
高年収を得るには、資格だけではなく経験・スキルが重要なので、段階的にステップアップすることが重要です。
申し込みする際の注意点
上級ウェブ解析士を取得するには、上級ウェブ解析士認定講座の受講が必要です。
上級ウェブ解析士認定講座を申し込みする際の注意点としては、講師との相性が挙げられます。
約1ヶ月半〜3ヶ月の講座期間があり、課題が盛りだくさんなので、質問がしやすい、説明が分かりやすい、レスポンスが早い、など重要なポイントを確認してから講師を選びましょう。

筆者は、ウェブ解析士認定講座を担当してくれた講師が、説明が分かりやすく相性が良いと感じたので、上級ウェブ解析士認定講座の講師もお願いしました。
ウェブ解析士協会の公式サイトでは、下記の内容で注意点が記載されていますので、ご確認ください。
引用元:上級ウェブ解析士とは|一般社団法人ウェブ解析士協会
- 受講前にNDAを提出していただきます。
- 不合格の際の返金はできかねます。
- 各課題に関する資料および講座資料の著作権は一般社団法人ウェブ解析士協会に帰属します。
- 第1部演習・第2部演習・修了レポート
【メリット】上級ウェブ解析士で何ができる?

「上級ウェブ解析士を取得するメリットは何なの?」
読者の皆さんの中には、自分のキャリアアップやスキルアップに、上級ウェブ解析士の資格取得が必要か疑問に感じる人もいるでしょう。
ここからは下記3点の上級ウェブ解析士資格の取得メリットを解説します。
- 実践的な課題内容で学べる
- GA4の操作に自信が持てる
- アピール材料になる
実践的な課題内容で学べる
上級ウェブ解析士資格の取得メリットの1つめとして、実践的な課題内容で学べることが挙げられます。
上級ウェブ解析士認定講座の学習は、インプットがメインのウェブ解析士の学習と異なり、ウェブ解析士協会をクライアントと想定し、マーケティングフレームワークやビジネスフレームワークを使って、事業分析した結果をレポートで提出するアウトプットメインの内容です。
実践的なカリキュラムを通して、クライアントの売上や事業の成果をデータ解析し、分析結果から、クライアントの売上に貢献できるマーケティング施策を立案するスキルが身につきます。
GA4の操作に自信が持てる
上級ウェブ解析士資格の取得メリットの2つめとして、GA4の操作に自信が持てることが挙げられます。
上級ウェブ解析士認定講座では、Google Analytics 4(GA4)を使用して課題レポートを作成する機会が多くあるので、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)のみ使用してきた人や、これまでGA4の操作経験がなかった人にとって、新たな知識とスキルを習得できるよい機会となるでしょう。

筆者もウェブ業界未経験で、上級ウェブ解析士認定講座を受講しており、GA4の操作が全く分からない状態でした。
受講を進めるうちに少しずつ、GA4のレポート作成に慣れて理解が深まり、自信が持てるようになりました。
アピール材料になる
上級ウェブ解析士資格の取得メリットの3つめとして、アピール材料になることが挙げられます。

上級ウェブ解析士の資格は、ウェブ業界へのキャリアチェンジや、ウェブ担当としてキャリアアップを目指す人にとって有効な資格です。
なぜなら、企業は、データ分析にもとづいた施策実行ができる人材を求めており、上級ウェブ解析士の資格を持っていることは、データ分析だけでなく、ウェブサイトの目的や目標を理解し、ビジネス全体に貢献できる施策を提案できる能力を証明できるからです。
【デメリット】上級ウェブ解析士は意味ない?

「上級ウェブ解析士は取得する意味ないと言われるデメリットは何なの?」
上級ウェブ解析士の資格取得メリットをお伝えしましたが、「上級ウェブ解析士は意味がない」という意見もありますので、下記2点の上級ウェブ解析士資格の取得デメリットを解説します。
- 費用が高い
- 課題に取り組むのが大変
デメリットを理解したうえで、上級ウェブ解析士の資格取得を目指すか、ご自身で判断してください。
費用が高い
上級ウェブ解析士資格の取得デメリットの1つめとして、費用が高いことが挙げられます。
上級ウェブ解析士認定講座の費用 | |
---|---|
項目 | 上級ウェブ解析士 |
受験料 | 88,000 円(税込) |
再受験料:第1部演習・第2部演習 | 11,000 円(税込) |
再受験料:修了レポート | 11,000 円(税込) |
受験料が約9万円と高額なことが、上級ウェブ解析士資格を取得する最大のネックです。

筆者も上級ウェブ解析士認定資格の取得すると決心したうえで、受講を申し込みましたが、ノートパソコンやスマートフォンを購入できる金額なので、資格取得に失敗できないプレッシャーを感じました。
課題に取り組むのが大変
上級ウェブ解析士資格の取得デメリットの2つめとして、課題に取り組むのが大変なことが挙げられます。
上級ウェブ解析士認定講座の課題は、公式テキストに書かれている内容の復習ではなく、ウェブ解析士協会をクライアントと想定して、売上を向上させるためのウェブマーケティング施策を立案していく作業がメインなので、自分の頭で考えてレポート作成する時間が必要です。

筆者は上級ウェブ解析士認定講座の受講前に、前職を退職しており、課題に取り組む時間を確保できました。
会社員や自営業、フリーランスとして活動する社会人にとって、課題に取り組む時間の確保が上級ウェブ解析士資格を取得する次点のネックでしょう。
【難易度】上級ウェブ解析士の試験は意味ない?

「上級ウェブ解析士の試験は難しいの?受験する意味はあるの?」
読者の皆さんの中には、上級ウェブ解析士認定講座を受講をする価値があるか疑問に感じる人もいるでしょう。
ここからは下記2点をもとに、上級ウェブ解析士認定講座を受講するうえで、重要なポイントを解説します。
- 実際の試験の難易度は?
- 受験の心構え
実際の試験の難易度は?
2023年度までは、上級ウェブ解析士認定講座の試験には修了テストがありましたが、2024年度からは修了テストはなく、講座で学習する1〜10章の各章ごとの小テストとレポート課題(第1部演習課題・第2部演習課題・修了レポート)の提出に変更されました。
つまり、上級ウェブ解析士認定講座は試験ではなく、レポート課題での合格点の獲得が上級ウェブ解析士認定資格の難易度に直結します。
なぜなら、レポート課題で下記の合格点を取れないと再受験となり、再受講料を支払う必要があるからです。
上級ウェブ解析士認定講座のレポート課題 | ||
---|---|---|
項目 | 満点 | 不合格 |
第1部演習課題 | 50点 | 35点未満 |
第2部演習課題 | 50点 | 35点未満 |
修了レポート | 100点 | 50点未満 |

ウェブ解析士協会の公式サイトに記載されている資格取得の難易度のアンケート回答結果によると、5段階評価のうち4(やや難しい)の回答が75%を超えているので、上級ウェブ解析士認定講座の受講した人たちの体感として、難易度がある程度高い資格といえるでしょう。

筆者は、レポート課題に取り組む時間は確保できていましたが、提出期日の前日または当日の提出が多く、課題に苦戦したことを覚えております。
受験の心構え
上級ウェブ解析士認定資格の難易度はある程度高いことを認識したうえで重要なのは、受験の心構えです。
具体的には、「上級ウェブ解析士認定資格を取得して、キャリアアップを実現させる」など、上級ウェブ解析士を取得する目的を定めたうえで、講座をやりきることが重要といえます。
なぜなら、資格を取得する目的が定まっていないと、仕事が終わった後に課題に取り組み続けるのが苦しくなり、途中で挫折し、高額な受験料と時間を無駄にする可能性があるからです。

筆者も上級ウェブ解析士認定講座を受講した当初、レポート課題作成の苦戦が続き、挫折しそうになりましたが、資格を取得する明確な目的を定めていたため、講座の受講を継続でき、資格を取得できました。
【スケジュール】上級ウェブ解析士認定講座

「上級ウェブ解析士認定講座の難易度や受験の心構えは分かったけど、講座のスケジュールは?」
読者の皆さんの中には、上級ウェブ解析士認定講座のスケジュールが、自分のライフスタイルで対応できるか知りたい人もいるでしょう。
下記の上級ウェブ解析士認定講座のスケジュール、カリキュラムを解説するので、ご自身のライフスタイルで受講が可能か参考にしてください。
- 第1部1~4章受講
- 第1部演習課題(旧事前課題)
- 第2部5~10章受講
- 第2部演習課題(旧中間課題)
- オンラインライブ授業(1)(旧DAY1)
- 修了レポート
- オンラインライブ授業(2)(旧DAY2)

第1部1~4章受講
上級ウェブ解析士認定講座を進めるには、第1部1〜4章を受講し、各章ごとの小テストに取り組む必要があります。
第1部1~4章 | |
---|---|
章 | 各章ごとのタイトル |
1章 | マーケティングと企業理解 |
2章 | マーケティング戦略立案の方法 |
3章 | マーケティングデータと目標設定 |
4章 | コミュニケーション戦略とカスタマージャーニーマップ |
1~2章で、3C分析、STP分析などのフレームワークや、ペルソナ作成の注意ポイントなどの戦略立案の方法を学び、3~4章では、データ・トリブン・マーケティングや、企業の目標達成の指標になるKGI・KSF・KPIのロジックツリー作成、カスタマージャーニーマップを中心にコミュニケーション戦略を学ぶので、実践的なウェブマーケティングを習得したい人にとって、重要なカリキュラムです。
第1部演習課題(旧事前課題)
第1部1〜4章の学習内容をもとに、第1部演習課題(旧事前課題)に取り組みます。
課題内容は下記の8つです。
- 5フォース分析による外部環境分析
- ウェブ解析士協会の事業内容分析
- 直接競合の事業内容分析
- セグメンテーションとターゲティング
- ペルソナによる顧客像の設定
- 3C分析によるポジショニング
- カスタマージャーニーマップの作成
- KSF・KPI・施策のロジックツリー作成

筆者が上級ウェブ解析士資格を取得した2023年度の時点では、「事前課題」の名称で同様の課題があり、フレームワークや、ロジックツリー作成について、初見だったため、手探りで作成して苦戦しました。
2024年度から、第1部1〜4章で課題内容を学習し、各章ごとに小テストで習熟度を確認したうえで、課題に取り組む形式に変更されたので、2023年度までの「事前課題」の頃よりも、受講生が課題に取り組みやすい環境に改善されています。
第1部演習課題で作成する課題内容の一部は、修了レポートで作成する課題と重複するので、自分なりの考えをまとめたうえで、課題に取り組みましょう。
第2部5~10章受講
上級ウェブ解析士認定講座の後半は、第2部5〜10章を受講し、各章ごとの小テストに取り組みます。
第2部5〜10章 | |
---|---|
章 | 各章ごとのタイトル |
5章 | Webサイトの解析 |
6章 | Webサイトの改善 |
7章 | インプレッション施策 |
8章 | エンゲージメント施策 |
9章 | リテンション施策 |
10章 | レポートの作成 |
5章で現状把握、仮説検証やコンテンツの解析を学び、6章では、ウェブサイト施策提案と優先順位の考え方を学びます。

5章のウェブサイトの解析、6章のウェブサイトの改善は、自社が取り組む必要があるものを理解する重要な章なので、重点的に復習しましょう。
7章で「認知」を獲得するインプレッション施策、8章で企業が顧客と良好な関係を高めるエンゲージメント施策を学び、9章で既存顧客との関係維持、向上に特価したリテンション施策、10章では、各章で学んだ施策の実行をクライアントに促すレポート作成を学びます。
第2部も第1部同様、ウェブ業界へのキャリアチェンジを目指す人や、ウェブマーケティングの担当者にとって、重要なカリキュラムです。
第2部演習課題(旧中間課題)
第2部5〜10章の学習内容をもとに、第2部演習課題(旧中間課題)に取り組みます。
課題内容は下記の5つです。
- KPI設定シート
- Googleタグマネージャー解析設計指示書
- ウェブマーケティング計画書
- ウェブサイト改善提案
- ウェブマーケティング提案
第2部演習課題と2023年度までの中間課題の課題内容は概ね変わりません。
筆者は中間課題の中でも、KPI設定シートとウェブマーケティング計画書の作成に苦戦しました。
KPI設定シートは、第1部演習課題で作成したペルソナをもとに、ユーザーがウェブ解析士の資格を認知してから受験、合格する一連の流れをたどるために必要な施策を検討し、KPIを設定し測定するシートです。

KPI設定シートで苦戦しないコツとして、第1部演習課題のペルソナ設定はリアリティーのある設定をおすすめします。
なぜなら、リアリティーのある設定にすることで、KPI設定シートでユーザーの心情変化が考えやすくなるからです。
ウェブマーケティング計画書は、ウェブ解析士協会の売上を半年間でどのように伸ばすか具体的な計画に落とし込むシュミレーション課題です。
課題作成を始めるまえに、計画書の作成手順と作成のルールを確認し、戸惑わないよう注意しましょう。
オンラインライブ授業(1)(旧DAY1)
講師からオンラインライブ授業の1回目で、第1部演習課題(旧事前課題)と第2部演習課題(旧中間課題)のフィードバックと解説があります。
オンラインライブ授業(1)(旧DAY1) | |
---|---|
授業時間 | 約3時間 |
授業内容 | 演習課題のフィードバック&解説・質疑応答 |
注意点➀ | 上級ウェブ解析士認定講座の合格するには授業出席が必須 |
注意点➁ | 後日録画共有なし |

2023年度の時点では、オンラインライブ授業の1回目は事前課題と中間課題の間に設定されており、事前課題のフィードバックと中間課題作成の注意点を解説してもらう授業に参加し、他の受講生の事前課題のフィードバックを聞き、自分になかった考え方を取り込めて勉強になりました。
2024年度からオンラインライブ授業の1回目で、演習課題(1〜10章)のフィードバックと解説がされるので、以前よりも学びの多い授業になるので、メモを取って後から振り返りできるようにしましょう。
修了レポート
上級ウェブ解析士認定講座の仕上げとして修了レポートに取り組みます。
下記の11点の要件に沿って、全17ページ以上のセット形式での提出です。
- エグゼクティブサマリー
- 事業課題の事業分析
- 3か月全体レポート
- 第2部演習課題のKPI設定シート
- カスタマー別月間推移
- 第1部演習課題のロジックツリー
- ウェブサイト改善提案①
- アクセス解析①
- ウェブサイト改善提案②
- ウェブマーケティング提案
- アクセス解析②
要件の中には、第1部演習課題で作成したものが2つ、第2部演習課題で作成したものが3つ含まれるので、オンラインライブ授業の1回目で講師からフィードバックがあった内容をもとに、提出課題をブラッシュアップし、修了レポートを作成しましょう。

修了レポートのアクセス解析➀➁では、GA4のカスタムレポートの使用が必要なので、GA4の操作に不安のある方は、ウェブ解析士協会が主催する「Googleアナリティクス4講座」の受講または、市販のテキストで事前に勉強するのがおすすめです。
オンラインライブ授業(2)(旧DAY2)
講師からオンラインライブ授業の2回目で、修了レポートのフィードバックと合格発表があります。

筆者が資格取得した2023年度は、修了レポート提出後のオンラインライブ授業はなく、メッセージ形式でフィードバックを講師の方からいただきました。
2024年度から修了レポートのフィードバックをオンラインライブ授業で受けられるのは、上級ウェブ解析士認定講座を受講する新たなメリットと考えます。
なぜなら、修了レポートは上級ウェブ解析士認定講座を受講したことで、身につけた実践的なスキルの習熟度を確認する材料であり、受講後のキャリアアップやキャリアチェンジを目指すうえでの自信に直結するからです。
【体験談】上級ウェブ解析士取得までの勉強時間

「上級ウェブ解析士認定講座のスケジュールを知ったうえで、資格取得までの勉強時間や勉強方法を知りたい」
読者の皆さんの中には、上級ウェブ解析士取得までの勉強時間や勉強方法を確認してから、資格取得にチャレンジしたい人もいるでしょう。
ここからは下記2点の順番で解説します。
- 必要な勉強時間
- 具体的な勉強方法
必要な勉強時間
上級ウェブ解析士の取得に必要な勉強時間は約60時間です。
なぜなら、上級ウェブ解析士認定講座の講座期間は、開催する講師によって違いはありますが、基本的に2ヶ月半〜3ヶ月に設定されているからです。

筆者も2023年に上級ウェブ解析士の資格取得をした際は、4月受講を開始し、7月に資格取得したので、約3ヶ月の期間がかかりました。
演習課題で取り組むレポートの項目内容の一つ一つの作成に数時間かかったことが何度もあったので、仕事が終業した後の隙間時間で課題に取り組む予定の人は、演習課題のレポート提出の日程間隔に余裕が持てる3~4ヶ月のスケジュールを組んでいるオンライン講座または、オンデマンド講座を受講することをおすすめします。
具体的な勉強方法
上級ウェブ解析士の具体的な勉強方法は、理解できない部分があっても、課題を提出し、スケジュールを前倒しで進めて、講師からいただいた課題のフィードバックをもとにブラッシュアップすることです。
なぜなら、ウェブ解析の未経験者が独学で理解するのが難しい講座だからです。

第1部演習課題と第2部演習課題、修了レポートは、合格点に満たない場合も回数制限つきで、講師からのフィードバックを反映させて再提出が可能なので、一人で悩んで時間を浪費するくらいなら、再提出を前提として、期間に余裕をもって提出し、レポートをブラッシュアップすることをおすすめします。
課題を進める際は、自分で考えた仮説を意識していないと、講師から課題のフィードバックをいただく際に、課題について質問されても回答に戸惑ってしまい、講師も適切なフィードバックを行いづらくなる可能性があるので、自分で考えた仮説をもとに作成することを忘れないようにしましょう。
上級ウェブ解析士の取得に必要なテキスト

「上級ウェブ解析士の資格取得に必要な勉強時間や勉強方法は分かったけど、事前に用意しておくものは何があるの?」
読者の皆さんの中には、上級ウェブ解析士の資格取得に事前に用意しておくものがあるか知りたい人もいるでしょう。
ここからは下記2点の順番で、上級ウェブ解析士の資格取得に必要なテキストを解説します。
- 公式テキスト
- 参考書
公式テキスト
上級ウェブ解析士の資格取得に必要な1つめのテキストは公式テキストです。

購入代金 | 4,400 円(税込) |
---|---|
形式 | PDF(電子版) |
ダウンロード可能回数 | 2回 |
公式テキストは、ウェブ解析士認定試験で利用したテキストと同じなので、再購入不要です。
公式テキストが必要な理由は、ウェブ解析士協会の公式サイトに下記の記載がされています。
Q. 上級ウェブ解析士認定講座を受講するにあたってどのような知識・準備が必要ですか
引用元:上級ウェブ解析士とは|一般社団法人ウェブ解析士協会
受講される年のウェブ解析士認定試験公式テキストを読んで、指標やイベントに関する知識を復習してください。
上級ウェブ解析士認定講座の課題では、GA4を使用したレポート作成があるので、指標やイベントなどの関連用語をすぐに確認できるようにしましょう。
参考書
上級ウェブ解析士の資格取得に必要な2つめのテキストは参考書です。
これから紹介する3つの参考書は、筆者が上級ウェブ解析士認定講座で実際に活用しており、講師からおすすめいただいたものなので、GA4・Googleタグマネージャーの使用に不安のある人は参考にしてください。


こちらの参考書は、GA4の初心者が実務に活かす最低限のレベルに限定して解説されており、図解での説明に加え、デモアカウントを使ったケーススタディでのアウトプットもできるので、参考書としておすすめです。


こちらの参考書は、GA4の探索レポートの具体的な作成例が紹介されており、上級ウェブ解析士認定講座のレポート課題で役立つ場面が多く、GA4とGoogle スプレッドシートの連携方法など他ツールとの連携方法も解説されているので、おすすめの参考書です。


こちらの参考書では、ウェブサイトを所有していないGoogleタグマネージャーの初心者が、気軽に学習できるデモ環境を構築する方法と実務で使われる事例を中心に紹介されており、筆者が苦戦していた「Googleタグマネージャー解析設計指示書」の課題作成時に助けられたので、同じく苦戦している人は購入をおすすめします。
【保有者の声】上級ウェブ解析士の評価は?

「実際に資格取得をした人たちは、上級ウェブ解析士が意味ある資格と考えているの?」
読者の皆さんの中には、実際に資格取得した人たちの感想や意見から、上級ウェブ解析士への評価が知りたい人もいるでしょう。
ここからは下記2点の順番で、上級ウェブ解析士の評価を解説します。
- X(旧Twitter)での声
- 筆者の意見【体験談】
X(旧Twitter)での声
上級ウェブ解析士認定資格を取得した受講生のX(旧Twitter)での声をピックアップしました。

合格した人たちのX(旧Twitter)を拝見すると、資格取得を達成した喜びと課題に苦戦された様子が伝わってきますね。
筆者の意見【体験談】
筆者は上級ウェブ解析士認定資格にチャレンジして良かったと思っています。
ただし、2024年度から上級ウェブ解析士認定講座のカリキュラムが変更になり、課題への事前説明が補足され、筆者が資格取得した2023年度よりも課題に取り組みやすくなっているので、着実に改善されていくでしょう。

上級ウェブ解析士認定資格は、ウェブ業界でのキャリアアップやキャリアチェンジを目指す人に価値のある資格なので、チャレンジすることをおすすめします。
意味ないとされる上級ウェブ解析士のQ&A

上級ウェブ解析士認定講座について、疑問に持たれていることをまとめたので、資格取得にチャレンジするか悩んでいる人はぜひ、参考にしてください。
上級ウェブ解析士は意味ない?はずはない!
上級ウェブ解析士が意味ないなんてことはありません。
上級ウェブ解析士は、下記のメリットがあるおすすめの資格です。
- 実践的な課題内容で学べる
- GA4の操作に自信が持てる
- アピール材料になる
また、下記のいずれかの条件に当てはまる人が、上級ウェブ解析士の資格取得におすすめの人です。
- 実践的なスキルを学びたい人
- キャリアアップを目指す人
- ウェブ解析士からレベルアップしたい人

決して簡単な資格ではありませんが、実践的なスキルが学べて、ウェブマーケティング施策の視野が広がる経験になるので、資格取得へのチャレンジをおすすめします。
現在、ウェブ解析士認定試験合格者に、「上級ウェブ解析士認定取得支援キャンペーン」として、上級ウェブ解析士認定講座費用が8,800円割引されるクーポンがプレゼントされています。
(2025年1月時点)
参考:[上級ウェブ解析士認定取得支援キャンペーン]|一般社団法人 ウェブ解析士協会
通常よりお得に受講できるチャンスなので、ウェブ解析士の資格取得をして、上級ウェブ解析士へチャレンジしましょう。